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六月病

4月は入学や就職、転職、異動など日本の社会が1年で一番大きく変わる時期です。4月の変化に不適応反応を起こした人が5月の連休明けに症状が出て来る適応障害を称して昔から五月病と言われていました。今日から6月ですが、もう少し後に症状が出て来る人は六月病とも言われています。いずれも正式病名ではなく、俗称です。

 今頃の新患の方は不適応を起こして学校や会社に行けなくなり駆け込んでくる人が多いです。メンタルクリニックが駆け込み寺になる時です。安易に診断書に頼って休学や休職に逃げ込むのは積極的に勧めませんが、状況的に追い込まれた人に逃げ場を提供するのも治療です。希望者に休む為の診断書を書くかまだ早いと断るかも大事な判断になります。

診断書は紙切れ一枚で何千円もしますが、薬以上に休息が大きく意味を成す場合も多いです。公文書でもあり診断書料は医師の保証料と考えてください。本当に必要なら直ぐ書きますので、困っておられる方は遠慮なく初診して下さい。