美浜の杉本美術館に初めて行ってきました。来月へ閉館するので最終展です。なぜ、今まで行かなかったのか?と思うほど予想以上に素晴らしい所でした。作品自体の素晴らしさはもちろんですが、所々にステンドグラスを用いた内装、休憩室から海が見える立地の素晴らしさにも感心しました。杉本健吉画伯が吉川英治の小説「新・平家物語」や「私本太平記」で担当した挿絵原画の展示もありましたが、それは素晴らしい上手さであり、大作である二つの本が読むことに挑戦したくなりました。
交通の便の悪さ、個人の名前を冠した美術館なので、他の作家の企画がやりにくく展覧会の幅が狭まってしまう特有の問題や、コロナ禍による運営主体の名鉄の体力低下などの問題が閉館の背景にありかと思われます。あんな立派な建物と寄贈された多数の作品を今後どうするのか?など頭の痛い問題もあるかと思います。名古屋ボストン美術館の例でも分かる様に、一度閉館したら、もう再開はありません。文化の象徴である美術館もそうですが、食文化の反映である飲食店を我々が利用することにより守って行くという気持ちが大事だと思いました。
青空に雲が満ちていました☟
休憩室から見える伊勢湾の眺め☟
杉本美術館の庭に咲く紅白の彼岸花☟
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