先週、17日に大阪のメンタルクリニックで起こった患者による放火事件は衝撃的であった。
緊急避難経路が一つしかなかったゆえの悲劇でもあると思いました。当院も移転前は、ビルの4階で入り口は一つだったので、今回と同じ様なことをされれば他に逃げ場がないので同様な被害に遭っていたと思うと、同業者として他人事では済まない恐怖感を感じます。いざという時の逃げ場を確保しておくことがいかに重要かと痛感しております。亡くなられた院長先生始め、被害者の方の御冥福をお祈り申し上げます。
翌日に起こった神田沙也加さんの事件も衝撃的であった。事情は知りえないが、有名人ならではの孤独感があり、気持ちの逃げ場が無くなった末の出来事ではないか?と推察します。輝かしい才能が若くして失われた事に強い喪失感があります。
あらためて、ご冥福をお祈りいたします。
我々精神科医は、精神科ならではの診断書作成により、患者様に例えば会社や仕事などからの辛い環境から一時的な逃げ場を提供するのが役目の一つであると思っています。精神科の敷居は昔と思うと低くなっていますので、精神的に追い詰められる前にお気軽に受診してください。
コメントをお書きください