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待合の夢

 ある患者さんとの会話の中で、「いつかは薬をのまなくても良くなる日がくるのでしょうか?」と問われて、私は「それは夢ですね」と答えました。患者さんにとって良くなってもうここには来る必要が無くなるのが治療においての夢であると思います。私にとっても治療達成の夢です。今は卒業シーズンですが、日常臨床に於いて治療卒業の方は少なからずいらっしゃいます。

 話は変わりますが、診察室の前に二人掛けで待つ椅子があり診察前に座られる方が多い待合です。そこの壁には「大きな夢」が(仕)掛けてあります。それは「良くなりいつかはそこに座らなくても良くなる夢」プラス「その人にとって叶えたいことが叶う夢」です。

 精神科治療の究極とは、患者と医者が良くなる夢を語り合うことだと思います。当院では額も治療装置として役立っています。