昨日は、休日でバイオリンの川畠成道さんのコンサートに行って来ました。日頃から患者さんには「気分転換も大事ですよ」と言っているのでその実践でもあります。昨日は東日本大震災10年目の日という特別な日で、タイトルも「祈りの言葉」でありました。コンサートは13時半から開始して休憩時間を挿んでの後半は、ちょうど震災が起こった14時46分の前後にアウ”ェ・マリアが3曲並び、やや重いカッチーニの曲からおなじみのシューベルト、グノーと並び徐々に気持ちが浄化されて行く様でした。川畠さんも祈りながら弾いておられた様に見受けました。聴く方も、14時46分の頃にはシューベルトの曲を目を閉じて黙祷を捧げながら聴くという体験をしました。アンコールでも今年生誕百年のピアソラ作曲による4曲目のアウ”ェ・マリア、アンコールの最後はバッハのアリアと盛りだくさんのプログラムでした。特別な日の特別な時間に合わせて工夫されたプログラム編成に感心し、明日への英気を貰って帰ってきました。皆様も休日の良い気分転換を!
26日チェンバロによるゴールドベルグ変奏曲の演奏を聴いた。事前にグレン・グールドのピアノ版で予習してから行きましたが、ピアノとチェンバロは音色が違いおそらく脳波の周波数が少し徐波化するのでは?と思える程の強いリラクゼーション効果を感じ、演奏中猛烈な眠気が生じて来ました。元々、弟子のゴールドベルグが仕えていたカイザーリング伯爵の不眠を治すためにバッハが作曲したというエピソードもある程であり、普段睡眠導入剤を処方している者が言うのも何ですが、就寝前に「チェンバロによるゴールドベルグ変奏曲」の様なリラックスする様な音楽を聴かれるのも夜間良眠を得る為に有効であると思いました。